バンクーバー・オリンピック、開幕!!
BCプレイス・スタジアムに開会式を見に行ってきました! その3は「開会式」です。
はじめに、今日、練習中にアクシデントで亡くなったグルジアのノダル・クマリタシビリ選手のために、次のようなメッセージが会場のスクリーンに映し出されました。
「今日のセレモニーは、グルジアのオリンピック・アスリート、ノダル・クマリタシビリ選手に捧げます」
「カウントダウンで立ち上がる」という最初の大仕事を終えた後、BCの雪山を滑るスノーボーダーの映像に、バンクーバーへのいろいろな思いがこみ上げて、大泣きしてしまいました。大好きな街、そして私の人生を変えてくれた街だから……。
そのあと、ボーダーがスクリーンを飛び出して、実際にこの会場へ! その瞬間の写真がコレ。どこかにいるはずだと引き延ばしてみたら……
いたーっ!! 五輪のマークの右側! 分かります?
RCMP(「王室カナダ騎馬警察」Royal Canadian Mounted Policeの略称)による国旗掲揚と、16歳のニッキ・ヤノフスキーによる国歌斉唱。でも、この国歌は評判がイマイチでした。あまりにアレンジし過ぎていた……。あの「国歌大好き」なカナディアンが、私の周りではほとんど歌っていなかったのは驚きでした。たいてい最後のフレーズは会場中で大合唱になるのに……。ふつうに楽譜通りに歌ってもらうほうがよかったなあ……
カナダ先住民の人たちによる歓迎のセレモニー。トーテムポールの元に集まったBC周辺の4部族から、さらに平原のファースト・ネイションズ、北部のイヌイット、メティス(先住民とヨーロッパ人の混血)の部族までが参加。彼らの苦難の歴史を思うと、万感胸に迫るものがありました。
ギリシャから選手の入場行進です。
会場を一周して、私たちの左側にあった選手団用の席へ。なんであそこだけ人が座っていないんだろうと不思議に思っていたのですが、やっとその訳が分かりました(遅いっ)。今までの開会式では、選手がずっと立っていて大変そうだなと思っていたので、早めに座れてよかった……
チェコ選手団の入場。夫と「ヤーガー(HNLにいたホッケー選手)は来てるかなあ?」などと話していたら、帰宅後の夜のニュースで知ったのですけれど、なんと旗手をしていたのだそう! 知らなかった。会場にはそういうアナウンスは流れないのでね。たしかに、写真を見ると彼みたい。
ちなみに、フォスバーグもスウェーデンの旗手をしていたそうです。気がつかなかった……(泣)
この少し後、グルジアの選手団が入場。直ちに観客全員が立ち上がり、亡くなったクマリタシビリ選手と選手団に哀悼の意を表しました。これは打ち合わせなど一切ない、観客の自発的な行動です。普通スタンディング・オベーションは大歓声とともに立ち上がりますが、これは静かな静かな起立であり、静かな拍手が21歳の若きアスリートとチームメイトたちに送られました。
いよいよ日本選手団の入場です。まず、スクリーンに地図が映し出され……
国名と国旗が紹介されます。フランス語と英語でアナウンスが……。
旗手の岡崎朋美選手がとーっても元気よく日の丸を振っていましたよね。他のどの国の旗手よりも元気だったなあ。なんだかこちらまでパワーをもらえるようで、うれしくなりました。
日本選手団、けっこう多いです。
実は国によって声援や拍手の大きさが違ったりするので、日本はどうかしらとドキドキしていたのですが、かなり大きい歓声があがり、後ろのおじさんたちはスタンディング・オベーションまでしてくれたので、とてもうれしく思った次第であります。おじさんたち、ありがとう♪
選手席エリアに入る日本選手団。真ん中辺にスピードスケートの15歳、高木美帆選手の顔も見えます。
スイス選手団です。イエ〜イ!!
そして、ドームを持ち上げそうなほどの大歓声となったカナダ選手団の入場。テレビでも聞こえるでしょうけど、ナマ音はすごい!
選手が席に着くまで、歓声は続きました。
ノース・バンクーバーに家があるブライアン・アダムス登場!! やっぱりね、出ると思いました。
あっ、いけない、ここで太鼓のパフォーマンスだ! あわてて準備。また会場係のお兄さんが前に立ってくれたので、みんなで思い出しながら頑張りました。
次はカラーライト。スクリーンの数字を見ながら、ライトを点けたり、隠したり。回したり、ウェーブしたりと、けっこう忙しい。
雪と氷の世界のステージもすごくよかった。巨大な白クマに、舞台袖の装置のナゾも解けました……
急にとびますが、セレモニーは終盤の聖火へ。
車いすのヒーロー、リック・ハンセン氏(彼のこともバリアフリーの記事に書きました)から、長野で金メダルをとったスピードスケートのカトリオナ・ルメイ・ドーンへ、聖火が渡ります。そのあと、現役NBA選手のスティーブ・ナッシュと、グルノーブルの金メダリスト、ナンシー・グリーンへ。ウィスラーヴィレッジの彼女の名前が付いたロッジ(ホテル)でお馴染みかも。
グレツキー様がトーチを掲げて走る。やはり最終ランナーでした! 1人ではなかったけど。
赤いミトンはこれで人気になったのですね。
トラブルで1本立たなかった巨大トーチですが、私は最初から3本なのかと思っていました。私の席から見ると、3本でもバランスがよかったので。点火できなかったのが誰かは分からなかったのですが、最後にグレ様が外に出ていったので、彼は外の聖火台に点火する役だからここではしなかったのかと、勝手な解釈をしていました。
最後に5人でトーチを掲げます。あ、五輪だから5人にしたのかな? 今、気づいた。
帰宅してから、テレビでその後のグレ様の様子を見ました。車でコンベンションセンター横の聖火台まで移動。街は大騒ぎになっていました。
そして、これは点火直前です。
あとで外の聖火台にも行ってみようと思います。
初めてのオリンピック開会式体験。素晴らしくて、楽しくて、感動的でした!!
演出参加は、ちょっと忙しくなるけれど、すごくうれしい経験でした。あとで映像を見て「この辺に座っていたよね」などと話し合えるのも楽しいものです。開会式パックがお土産にもなりますしね。
開会式は終わったけど、バンクーバー・オリンピックはこれから始まります。全選手の健闘をお祈りします!!
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