大会12日目。今日は待ちに待った女子フィギュアのショートプログラム!! でもスタートは午後4時30分からなので、午前中、日本から来ている友人と一緒に、スティーブストンに住む知人を訪ねました。
そうそう昨日のHNKは、番組のオープニングに映ったらしく、「がんばれ日本!」という声が聞こえたのでテレビを見たらもう別の画面になっていたとか、瞬間見たけど4人組だったみたいとか(端にいた私はカットされたか?)、そんな話ばかりで、まともに見た人は私のまわりにはいませんでした(笑)。
スティーブストンは、空港があるリッチモンドの南に位置する小さな港町です。かつて日本からの移民が多く住んでサケ漁に従事し、女性は何十軒もあった缶詰工場で働くなどして、ここに日系人の村を形成していました。漢字では「須知武士道」という当て字が使われていたそうです。「武士道」が入るところに、日系人たちの誇りのほうなものを感じますよね。
しかし、第二次世界大戦が始まると、日系人は家や漁船などの財産を没収され、内陸の収容所に強制移動させられたという悲しい歴史があるのです。戦後、一部の人はスティーブストンに戻ってきましたが、かつてのような賑わいを取り戻すことはありませんでした。
港に停泊する漁船の無数のマストを見ていると、活気があった時代を思い起こさせてくれるような気がします。
現在は観光地として、またシーフードが安くておいしい町として、有名になりつつあります。桟橋の奥に看板が出ているように、漁から帰った漁船がそのまま直売店となり、新鮮な魚介類を格安で売っています。日本人には甘エビが人気。
このあたりは「フィッシャーマンズ・ワーフ」といい、レストランや土産店が軒を連ねています。名物はシーフード・チャウダーとフィッシュ&チップス。夏は外にもテーブルが並び、リゾートっぽい雰囲気も……
天気予報通り、今日はどんよりとした曇り空に、時々小雨がパラついて、肌寒い日でした。でも、これがいつものバンクーバー。今までの晴天続きは、どうもバンクーバーっぽくないと、住んでいる人は言っています。私もそう思う……(晴れてるほうがいいけれど)。
フィッシャーマンズ・ワーフには、可愛いショップがいっぱい。
こちらはカフェ&バー。外のテーブルはパラソルをたたんでいる。国旗が出ているのは、たぶんオリンピックだから。
ここはお土産屋さん。オリンピック・グッズもあります。
一緒に行った友人が、4時30分からのカナダvsドイツ戦を生観戦するので、2時頃スティーブストンを離れました。カナダラインができたので、時間が短縮され、とても便利に!! 前はバスだけで倍くらいの時間がかかりましたから。私も帰って、テレビでフィギュアの応援です。
カナダは昨日のアイスダンスで優勝!! それを伝える新聞です。スケートももちろん素晴らしかったけど、きれいなカップルでしたね〜! ため息が出ました。女性のほうは女優かモデルのよう。でも、あんなに背が高そうに見えるのに162cmですって。20歳と22歳の若いペアに、カナダ中が沸いた日でした。
女子フィギュアのショートプログラムを最初から見ていると、いかに多くの選手がエントリーしているかが分かります。その中で、後半の上位のほうに、日本の3選手は入っている……。それがどんなにスゴイことなのか、始めから見ていてよーく分かりました。
いよいよ真央ちゃんの番。見ている私のほうが緊張している。日の丸(左にぼーっと見える)を持って応援しました!
終わった後のほっとした顔、そしてスコアが出た後のこの笑顔。日本中で盛り上がっていたことと思います。さすがキム・ヨナは強かったけど、SPで失敗しなくてよかった!
タラソワ・コーチも来られて、よかったですね。
直前にお母さんが急逝した、カナダのジョアニー・ロシェット。演技が終わっての涙と会場からの鳴りやまぬ声援に、私ももらい泣きでした。
小さい頃からフィギュアスケーターになりたいと言っていた娘の夢を応援し、練習の送り迎えをしたり、コスチュームを一緒に考えたりしたお母さんだったと思うのです。その娘が、カナダで行なわれるオリンピックで代表に選ばれ、しかもメダル候補。その晴れ姿を目前にしての出来事でした。
カナダ中があなたを応援してるよ!!という新聞記事。テレビでも様子は伝えられていますが、直接の取材等は控えているそうです。
25日のフリーは、パシフィック・コロシアムまで観に行ってきます!!
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