大会13日目。オリンピックも残り少なくなってきました。ますます淋しい……。
今日はアイスホッケー男子の準々決勝が4試合もあります。通常、カナダ・ホッケー・プレイスでは時間的に3試合までしかできないので、1試合は女子のゲームが行なわれていたUBCサンダーバード・アリーナで行なわれます。全試合テレビ放送があるので、ホッケー好きにはたまらない1日となるでしょう。そのせいか、街に人が少ないような気が……。
そんな中、私たちはウエスト・バンクーバーまで行ってきました。ダウンタウンのThe Bayにはもう長時間並ばないと入れないので、ウエスト・バンのパークロイヤル・ショッピングモールにあるThe Bayまで行ってきたのです。オークリッジはもうチェック済み。やはりほとんどの五輪オフィシャルグッズ(特にウェア)は売り切れでした。子供用はたくさん残っているのに……。赤いミトンも、もう子供用しかありません。手の小さい女性なら大丈夫かも。
ウエスト・バンへは、シーバス経由で、ノース・バンクーバーからバスで行きました。
バンクーバーのバスは、現在ではほぼ全部が車椅子対応になっています。私がこのサイトのために「バリアフリー・シティ」の取材をしていた頃は、ちょうど移行期で、まだ一部は対応車両になっていませんでした。でも、もう完了したみたいですね。 路線バスが行かない地域に住む人や介助が必要な方には、HandyDARTという乗り合いバスのようなシステムもあり、ドアtoドアで目的地まで運んでくれます。
スカイトレインもシーバスも公共の建物も、ほとんどがバリアフリーになっているバンクーバー。その徹底ぶりに感動して、多くのみなさんにお伝えしたいと思い、記事を書き始めたわけですが、今日もそんなシーンに偶然遭遇しました(といっても、バンクーバーでは日常的な光景ですが)。
ノース・バンのバスループで、ウエスト・バン行きのバスに乗る時のこと。もう乗客はけっこう乗っていて、まもなく出発というところでした。走って行った私たちの前に電動車椅子の男性がいて、彼も乗ろうとしていました。運転士はすぐにバスの車体を下げ、ramp(ランプ)と呼ばれる傾斜板をドアの外に出します。
すると、車内の車椅子用の席に座っていた人が3人、いっせいに立ち上がって後ろに行くのが、バスの外から見えました。それは実に素早い動きで、おそらくその人たちがシートを上げておいたのでしょう。電動車椅子の男性は車内に入ると、すーっとその場所に行き、誰の手も借りることなく、くるりと向きを変えると、ベルトで自分の車椅子を固定しました。写真の赤い帽子がその男性です。
彼は慣れているらしく1人でやっていましたが、たいていは運転士が手伝ってベルトを付けてくれますし、乗客が手伝っているところも時々見かけます。
これは男性が降車する時。ドアから出ている黄色いふちの板がrampで、伸びてくるのではなく、蝶つがいで開くようになっています。
よく見ると、バスの電光掲示板が「GO TEAM CANADA」になっていますね♪
rampが完全におりたところ。
この後、男性はさっと降りて、あっという間にショッピングモールの中へ消えて行きました。
このようなバンクーバーでパラリンピックが行なわれるのは、本当に楽しみです。さすがにそこまでは滞在できないので残念なのですが、開会中の街の様子などには注目していきたいと思います。
The Bayで買い物をした後、KEGでランチがてら、準々決勝の1戦目=スイスvsアメリカをテレビ観戦。カウンターにいる2人もスイスを応援していました。
結果は2−0でしたけど(最後はエンプティネット)、戦いぶりはほぼ互角。いい試合でした。チームスイスは、カナダやアメリカを相手に、本当によくがんばった!!!
KEGのクラシック・バーガー。自分でカットしたので、切口があまりきれいじゃなくてすいません。さすがKEGで、肉はおいしかった!
帰宅してから、カナダvsロシア戦をテレビで応援。またジャージが赤と白だ! 「(今日の)カナダは白、カナダは白」と言い聞かせないと、間違えて応援してしまいそう。
実はちょっぴりカナダを心配していたのですが、予想に反して、第1ピリオドからカナダがバシバシ入れる展開に!!
カナダは21日にアメリカに負けて、昨日、ドイツと「準々決勝進出決定戦」を行なわなければならかったのですが、結果的にはこれがよかったのではないかと、2人で話しています。いくらNHLでトッププレーヤーを集めたとはいえ、やはりチーム競技ですからねえ。チームプレーがうまくいかないと得点に結びつかない。 今日のカナダはまるで別チームのようでした。練習ではなく本番が1試合増えたことで、チーム力が増したみたいです。
結果は7−3の大差でカナダの勝利!! これで準決勝進出が決定!!
会場は先日にも増して、真っ赤っか! 今日も夜遅くまで、ロブソン・スクエアは賑やかになることでしょう。
この後、フィンランドvsチェコ戦を続けて観戦。サク・コイブやティム・セラーニとヤーガーが戦う試合は感慨深かった……。結果は2−0。ヤーガー、もっと観たかったです。
さらに現在、スウェーデンvsスロバキア戦が行なわれています。
今、他の競技を映している間に、急に2−0でスロバキアがリードしてしまった! スウェーデンにはバンクーバー・カナックスのダニエル&ヘンリクの双子のセディン兄弟がいるし、元カナックスのマティアス・オールンドや、もちろんピーター・フォスバーグもいるので、応援しているのだけど……
|