●盛り沢山の日、スタート
6月6日、ジャスパーに着いて2日目。
今日は盛り沢山の日だ。だって、ここで頑張らないと、後がきつくなってしまうんだもの。予定としては、まずマリーン・レイクに行って観光した後、ジャスパーに戻り、いよいよアイスフィールド・パークウェイへ。コロンビア大氷原観光もして、レイク・ルイーズまで行く予定だ。(行けるのか?)
そのため早朝出発。アコモデーションのGreenwood Lodgeにはコーヒー・紅茶、コーヒーメーカーや電気ケトルが備わっていたが、ここでゆっくり朝食を食べている時間がなく、残念ながらまったく利用できなかった。
オーナー夫妻にお礼を言って出発。まず開いているカフェで朝食を仕入れ、車中で食べながらジャスパー・パークロッジへ向かった。時間節約にはこれがいちばん。
ジャスパー・パークロッジは、駅をはさんでジャスパーの町と反対側にあるゴージャスなリゾート・ホテルだ。ボーベール湖という湖のほとりに、大きな山小屋風のメイン・ビルディングと客室であるログ・キャビンが点在し、ゴルフコースもある。初めてここに取材に来た時、「ルームサービスは自転車で運ばれてくる」と聞き(現在もそうしているか知らないが)、「いつか絶対ここに泊まって、ルームサービスを頼むゾッ!」と思ったのだが、10年以上たった今もまだ実現できていない。とほほ・・・
もう一つ、ルームサービスを頼んでみたい所は、タヒチの水上コテージだ。こちらはボートで運ばれてくる。床の一部がガラス張りになっており、部屋から魚が泳いでいるのも見える。まさに“波の音を枕に”するわけだが、心地よく眠れそうと思ったら、実際に泊まったカメラマンさんいわく「音が気になって、案外、眠れない」だって。
以前はこのパークロッジの敷地内にも、たくさんエルクがいたのだが、ジャスパーのタウン同様、どこかに移されてしまったらしく、1頭も見かけなかった。
●消える湖
ジャスパー・パークロッジを後にして、一路、マリーン・レイクに向かうが、その手前に「消える湖」=メディスン・レイクがある。Medicineは、ネイティブ・インディアンの間では「魔法」という意味の言葉として使われていた。なぜなら、夏は普通の湖なのに、秋から冬になると水がなくなって湖底が見えてしまうからだ。ネイティブ・インディアンにはそれが「魔法」のように思えたのだろう。
実は湖の下に水路があり、マリーン峡谷まで水が流れ出しているのだ。雪解け水が増える春から夏にかけては、流れ込む水のほうが多いので、満々と水をたたえているが、気候が寒くなる秋以降は、流れ出すばかりになるので、だんだん水がなくなってしまうのである。
今日のメディスン・レイクは、かなり湖底が見えていた。今年は雪解け水が少ないのだろうか?
町から行くと、ちょうど湖が見えてきた所に展望所があり、観光バスはここに止まる。それから湖畔をずっとドライブし、マリーン・レイク方面へ抜けて行くのだが、展望所があるところより、マリーン・レイクに近い反対側のほうが、水がない様子がよく分かる。ほとんど湖底が露出していて、歩いて向こう側まで行けそうな感じだ。今まで8月、9月、10月に来たことがあるが、今回がいちばん水が少なかったみたい。
また帰りにも通るので、写真は後にして、先にマリーン・レイクに向かった。
マリーン・レイクでは、1日数回、遊覧船が出ているが、その初回の朝10時発にどーしても乗らなければならない。じゃないと、今日の予定を全部こなせないのだ。ここからマリーン・レイクまで約20km。時間的にはぎりぎりだ。
いっそげ〜〜〜