●ヨーホー国立公園
6月7日(水) まだ4日目!
West Louise Lodgeの朝食は、HotとColdから選べる。Hotはほぼフル・ブレックファーストだ。玉子2個とハムかベーコン&トーストとか、ワッフルとか、フレンチトーストとか。念のために書いておくと、日本のワッフルっておやつ程度の軽さだが、こちらではとんでもないボリュームがある。それにまたメープルシロップがどっちゃりかけてあったりする。朝から血糖値が急上昇しそうなメニューなのだ。
それにしても、この内容の朝食が付いて、2人で税込みC$67.85は安い。一人C$33.62になる計算だ。車があるなら、レイク・ルイーズ周辺ではなく、こういう所に連泊するほうがいいかもしれない。
このロッジがヨーホー国立公園内にあるので、まずはエメラルド・レイクに行くことにした。1号線沿いにさらにBC州に深く入り、フィールドという町を過ぎたら、今度は1号線を離れ、山の中に入って行くこと15分。名前の通り、深いブルーグリーンの色が美しいエメラルド・レイクに到着する。朝早いので、人がほとんどいない。湖畔にロッジがあるが、まだ客も起きていない様子。ここは一応、ブリュースター観光バスのルートに入っているが、それも訪れるのは午後。午前中は穴場(穴時間?)のようだ。湖にはカヌーがあり、湖畔には5kmほどのトレイルがあるので、時間にゆとりがあってのんびり過ごしたいなら、このロッジに泊まるのもいいなと思って、料金を調べたらバカ高かった。やっぱり私たちには、West Louise Lodgeのほうが合っているようだ。
1号線に戻る途中で、ナチュラル・ブリッジに行ってみる。ここは、川の水による浸食で岩が削れ、とうとう流れは岩の表面よりずっと下になり、その岩が橋のように見えることから、この名が付いたという所。水の流れが滝のようになっていて、アサバスカ・フォールズに似てなくもない。が、時間がなければパスしてもいい場所かも。
そこの駐車場で、おもしろい表示を見つけた。
「Mt. Stephen」…ステファン山である。そこから眺められる山々に向かって、それぞれの名前が書かれたボードが立っているのだ。もちろん記念撮影。
シュテファンとはドイツ語の発音で、英語的に言うとステファン。私もふだんはステファンと呼んでいる(最初にこうインプットされてしまったので)。公用語が4つもあるスイスでは、言語に合わせて呼び方を変えるのが普通らしく、彼もカナダでは、自分のことを「ステファン」と紹介していたのだ。ちなみにイタリア語ではステファーノになるそう。カナダに留学していた彼の友達のミヒャエルも、着いたとたんに自分のことを「マイケル」と呼ぶようになってしまったので、電話の時、しばらく誰だか分からなくて困ったことがある。
なお、北米ではStephenという綴りが一般的だが、シュテファンの場合はStefanで、彼はスペルを説明する時、「Stefan with F」といつも言っている。
その後、レイク・ルイーズ方面に戻りつつ、タカカウの滝に立ち寄ろうと思ったら、なんとそこへ行く道路がまだオープンしていない! 6月中旬から10月中旬のみのオープンだそうだ。残念。かなり見事な滝なので、シュテファンに見せてあげたかったのだが…。
何が見事かというと、カナダで2番目に高い滝なのである(約380m)。近くまで行くと、真上を見上げるような感じになるのだが、遠目から見たほうが、より高さが分かるし、滝の形も美しい。ナイアガラとは規模が違うが、私にとっては好きな滝の一つである。
さあ、これからアイスフィールド・パークウェイに戻り、いよいよレイク・ルイーズに向かう。