●エドモントンでは朝から…
今日はすごいスケジュールだ。午前中でウエスト・エドモントン・モールとエドモントン市内をばーっと見て、午後の早い時間には、もうエドモントンを出発しなければならない。そしてサスカチュワン州に行き、まずサスカトゥーン市を訪れ、さらに南下して、州都のレジャイナまで行く。
地図で見ると、エドモントン〜レジャイナの距離は、直線距離でバンクーバー〜エドモントンとほぼ同じくらいだ。これを1日、というより半日で行こうというのは、かなり無謀である。
それはよーく分かっているのだが、どうしても今日中にレジャイナまで行かなければならない訳があった。この旅行は終わりが決まっていて、もうハリファックスからバンクーバーに戻るエアチケットを買ってある。
そこからさらに逆算していくと、2日後の13日(火)にどうしてもウィニペグからVIA鉄道に乗らなければならないのだ。それでトロントまで行く計画だった。このウィニペグ〜トロント間は、とてつもなく長くて、とても車では行く時間がない。VIAを利用すれば、32時間かかるが、夜行で行けるので、時間と宿泊費の節約になる。VIAは毎日運行されてはいないので、火曜日を逃すと、次の便は木曜日で、2日もロスすることになってしまうのだった。
しかーし、物事そう思った通りには運ばない。
まず、朝一にウエスト・エドモントン・モールを見てしまおうと思って、わざわざモールの近くに宿を探したのに、なんと今日は日曜日で、ほとんどのお店があくのがお昼の12時なのだ。別に買い物が目的ではないけど、シャッターが下りているモール内を歩いてもしょうがない。
曜日に気付かなかったのは、うかつだった。まあ旅行中にはよくあることなんだが、これがヨーロッパで、美術館が休みの日だったりすると、本当にガッカリである。モールのショップくらいなら、まだ許せるか…。
そんなわけで、先にエドモントン市内を見て、あとでまたウエスト・エドモントン・モールに戻って来ようということになった。これはたいへん効率が悪い。モールはダウンタウンよりずっと西側にある。その先、私たちが向かうサスカチュワンは東だ。つまりダウンタウンに行って、ここに戻って、またダウンタウン方面に戻るというZ型の動きをしなければならないのだ。
しかも、朝からどしゃぶりの雨。あーあ。
時間がもったいないので、すぐにチェックアウトして、まずダウンタウンの北にあるVIA駅に向かった。まだウィニペグ〜トロントのチケットを取っていないので、この駅で買ってしまおうと思ったのだ。
ダウンタウンのそばといっても、駅周辺はだだっぴろい野原で、家もほとんどない。分かりにくい道をぐるぐる廻り、やっと駅の近くまで来て驚いた。すご〜く小さいのである。建物の大きさといい、周辺の様子といい、『すずらん』の明日萌駅を、鉄筋のモダンな造りにしたような感じだ。
これが天下のカナダ横断鉄道の駅かい?と思ってしまった。もちろん、途中には小さい駅がたくさんあるけど、ここはかりにもアルバータ州の州都だぞぉ〜
しかし、カナダという国は、そんな一利用者の思惑など、おかまいなしだ。驚きはこれだけじゃあなかった。
車から下りて入口まで行った私は、ガガーン!
「しまっている!?」
そうなのだ、駅がcloseだったのである。
いくら今日はVIAの発着がないからって、駅っていつもあいているもんじゃないのぉ?(…と、こういう日本的な期待は、この国ではいつも微塵に砕かれてしまう)
なんだか今日は、朝から番狂わせばかりだ。
★‥‥‥‥‥‥‥‥‥★バンクーバーだより★‥‥‥‥‥‥‥‥‥★
★終・わ・っ・た・ーーーーーーっっっ!!! バス・ストライキ!!!
そうなんです。やっと終わりましたーっっ!! 4月1日から始まったから、実に4カ月と6日、続きました。明日から運行再開、3日間は運賃タダです。でもみんな「1カ月くらいはタダにしろー!」って思っている。当然ですよね。
バス車庫に4カ月以上停まったままになっていたバスは、先日から整備が始まっています。ちゃんと動くのかなあ? 怒った若者がペイントしちゃった車体もずいぶんあるらしいって聞いたけど…。
噂では、ドライバーたちは、市民に文句を言われたり、何かされるんじゃないかって、けっこう恐れているんだって。ま、誰だって嫌味の一つは言いたい気持ちでいますよ、ほんとに。
明日から3日間、思いっきり利用してやるう〜〜〜
★‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥★