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バリアフリー都市・バンクーバー
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●歩道とcurb cuts

01/02/06
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00/10/17
●きっかけ(続き)

00/10/10
●きっかけ

00/10/03
●バリアフリー・シティとの出会い





●歩道とcurb cuts

普段はあまり気付かないかもしれないが、車道と歩道の段差にはかなりのものがある。私も、時々一気に車道に降りようとする時など、コケそうになることがある。
交差点などでは、歩道になだらかな傾斜がついて、段差が少なくなっているが、それでもまだわずかに残っている所もある。車椅子の人にとっては3cmの段差でもバリアになるので、これはぜひなくしてほしいものだと思う。

この段差を無くした傾斜の部分を「curb cuts」という。curbとは、車道と歩道の境に設けた縁石のこと、cutsはもちろん切り取ることだ。
バンクーバーで、最初に歩道のcurb cutsが作られたのは、1965年だった。以来、その箇所は増え続け、現在では、バンクーバーのダウンタウン・エリアで、実に90%の歩道にcurb cutsが設けられている。

この数字を知ってから、ダウンタウンを歩いてみると、確かにほとんどの歩道に段差がないことに気がつく。しかも、車道とほぼ同じ高さになっているところも少なくない。グランビル・ストリートとジョージア・ストリートとの交差点(イートンズ・デパートの北側)は、その一例だ。

ダウンタウンのcurb cutsの多くは、後から、歩道の角の部分だけ工事して、段差をなくしているものも多いようだ。というのは、よーく見ると、その部分だけ、コンクリートの色が違っていたり、縁石の材質が違っていたりするのである。明らかに「ここだけ作り足しました!」という感じ。見た目には美しくないが、そんなことにかまっているより、先に実用的に作りあげてしまうのがカナダ流…なのだろう。

ダウンタウン・エリアだけにしても、90%というのは驚異的な数字だ。これは2年以上前のデータなので、現在は「9割以上」といっても差し支えないと思う。
バンクーバー市全体では、同じく2年前のデータで、curb cuts設置率は55%だった。これも現在では増えているはず。うちの近所でも、今4箇所ほど工事をしている。
これらのcurb cutsが、お年寄りにもベビーカーを押すお母さんにも優しい環境であることは言うまでもない。