●駐車場
車椅子マークが必ず見られる場所、それは駐車場である。スーパーマーケット、学校、オフィスビル、公共の駐車場などには、必ず障害者用の駐車スペースが設けられている。たいてい、車椅子マークの大きなプレートが取り付けられているか、コンクリートの上に直に大きく車椅子マークが描かれている。
バンクーバーで、障害者用の駐車スペースが初めて設置されたのは、1985年だった。障害者のための駐車許可証 (Disabled Parking Permit) を発行するプログラムが、この年から開始されたのである。障害者はこの許可証を得て、車の外から目に付きやすい場所に車椅子マークの小さなプレートを付けておけば、これらの駐車場を利用できる。
障害者用の駐車スペースは、ビルやスーパーの入口に最も近い場所に設けられている。入口が幾つかある場合は、バリアフリーになっている入口か、エレベーターに近い入口のそばにあるのが普通だ。
最近、スーパーの駐車場では、HandyDART(バックナンバー 2000/12/05の記事参照)が止まっているのを、よく見かけるようになった。HandyDARTは、予約しておけばドア・トゥ・ドアで移動してくれるので、買い物には便利に違いない。一回で大量に買っておくこともできる。
ただ、HandyDARTの場合は、障害者用ではなく、普通の駐車スペースに止まっている。ドライバーは車で待っているので、おそらく、乗客を入口近くでおろし、空いている場所に駐車して、お客が買い物を終えて出てきたら、また近くに行って乗せるのではないだろうか。
現在、バンクーバーはバスのストライキ中で、スカイトレインと一部の路線を除いて、ほとんどのバスが運行していないが、HandyDARTは通常通り動いている。
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