●ESLの違いを知る
このコーナーの学校の記事について、時々「情報が古い」というメールをいただくのだが、それはそうなのだ。私が通っていた6年前のことを書いているのだから。毎回、きちんとその「お断り」を書いているので、まさか普通の“留学情報”のように読んでいる人はいないと思っていたのだが、それでもわざわざこちらも分かっていることを指摘してこられる方がいる。次回から私が通った3タイプのESLについて書こうと思っているので(もちろん、私が通っていた頃の話)、誤解を招かないように、なぜESLのタイプの違いについて紹介したいかを記しておきたい。
まず、このコーナーは、30歳以上で留学を目指す方々を応援するページである。30歳以上とは、30を目前にした人から、40代、50代、60代も含むし、既婚者も含む。
応援するのがメインなので、当初は、個別の学校情報は特に載せる予定はなかった。私が知っているESLは5〜6年前のものだし、読者の中で留学を目指している方が、必ずしもバンクーバーに来るわけではないから、バンクーバーの情報だけ詳しく載せても意味がないと思ったのだ。
それに、学校の情報収集なら、本屋に行けばアルク出版や地球の歩き方の留学ガイドがあり、インターネットを使えば、ダイレクトにその学校からの情報を得られる。
それではなぜESL3校の記事を書こうとしているかというと、ESLにさまざまなタイプがあることをお伝えしたかったからだ。それは、私も、こちらに来て初めて知ったことだった。
それぞれのタイプには一長一短があり、その「短」のほうのために、私も学校を変えたという訳で…。
若い人たちなら、2度目3度目の留学も考えられるだろう。たとえば、大学1年の夏休みに、下見のために短期留学をして、その後、1年休学して希望の語学学校や専門学校に行ったという人も、何人か知っている。
でも、30歳以上の留学は、期間も回数も限られている。私のように2年の期間をとったというほうが稀で、友人たちはほとんど1年間だった。既婚の友人は、やはり家族の許しを得るには1年が限度。未婚者でも、帰ってからの社会復帰を考えると、やはり長くて1年というのが普通だった。
また、10年勤続して長期休暇がもらえるというシステムの会社もあり、その休暇を利用して短期語学留学をする人も、近年は少なくない。
その貴重な時間を、学校のタイプと特徴を知らないで選んでしまったために、残念な思いをするような結果に終わらせてほしくないと思ったのだ。
バンクーバーの3タイプが世界のどこの地域にもあてはまるとは思わないが、少なくともどういう観点で学校を選んだらよいか、という参考にはなると思う。
というわけで、このコーナーの記事は、総括情報のような感じで読んでいただき、個々の学校の最新情報はインターネットやガイドブックで探していただけたらと思っている。