●各ESLの特徴(3)‥‥私立のESL
私立の語学学校については、入学テストやレベルについて、今まで少し書いているので、何となくお分かりかと思う。
私立のESLの最も大きいメリットは、1週間から入学できるということだろう。どうしても休みがそれしか取れないが、体験的に留学してみたいという人にはピッタリである。
標準的には4週間ごとに入学日を設けている学校が多いようだ。入学日は、午前中テスト、午後は街に出てのオリエンテーションなどが行なわれており、授業が始まるのは、たいてい翌日からとなっている(もちろん、学校によって違うが)。
もう一つのメリットは、途中で1週間旅行したい場合などは、交渉すれば、その分、受講期間を1週間延ばすなど、フレキシブルに対応してくれるところだ。そのように対応してくれるかどうかは、事前に確認しておくとよい。たいていみんな滞在中に、親が来たり友達が来たりして、一緒にカナダ旅行をしているのである。
クラスのレベル数は3〜16とさまざま。6〜8レベルに分けている学校が、最も多いようだ。4週間ごとの入学日に合わせて、在校生は昇級テストを受け、レベルアップしていくというのが、一般的なシステムである。
1クラスの人数は10〜15人くらい。少人数主義をとっている学校では、4〜8人としているところもある。
ただし、これは季節によって変動がある。私が行っていたESLでは、4〜5月、レベル7のクラスはずーっと3人だった。ほとんどプライベート・レッスン状態である。先生と話せる量が多かったし、こぢんまりと落ち着いていて、なかなかよかった。ところが、7月・8月とグングン生徒が増え、一気に10人になった。先に恵まれた環境にいたので、ちょっと多いな〜と思ってしまった。
いつも最も人数が多い中級のレベル3・4は、春頃は10人くらいだったのが、やはり夏に急激に人数がふえ、クラスを2つに分けたりしていた。
同じ国出身の生徒の割合を、たとえば35%以下に抑えているとうたっている学校もあるが、あまり当てにならないという声もある。結局、入ったクラスによっても違ってくるからだろう。まあ、選ぶ際の一つの基準にはなるかもしれない。
プログラムには、一般英語以外に、ビジネス英語、専門英語、試験対策(TOEFL、TOEICなど)の専門コースを持つ学校もある。
また、夏休み期間は、アクティビティ等がすべて組み込まれた<英語+遊び><英語+観光>などの1カ月プログラムを設けている学校もある。珍しいところでは、「母と子の英語プログラム」や「50歳以上の英語&レクリエーション・プログラム」など、魅力的なネーミングのコースもある。
以上は主にバンクーバーの状況であり、最新情報も盛り込んだが、やはり実際に学校を探すには、ご自分で情報収集をすることが大切である。今やホームページを持っていない学校はないので、ウェブサイトを訪れて、片っ端から資料請求をしてみるのも手だ。
次週は選び方のポイント(私なりの、ですが)について、触れてみたい。