●母の日、父の日、誕生日
(「ホームステイ」続編の予定でしたが、もうすぐ母の日なので、今日はこの話題をお送りします。)
5月の第2日曜日、母の日が近い。
家族との関わりについては、昨年、このコーナーでずっと書いていたが、両親に対して、なかなか「ありがとう」とか「身体に気をつけて」と言えないというメールもいただいた。
そういう方は、母の日や父の日を逃してはいけない。面と向かって言えなくても、カードになら書けるはず。日頃思っていてもなかなか言えないこと---いつも心配しているんだから身体に気をつけてね、とか---を、素直に文字にしてはどうだろう?
母の日は欧米でも同じ(というか、こちらが発祥の地で日本が輸入した)であることは、以前「バンクーバーの12カ月」というイベント・祝日紹介のトピックの時に書いた。したがって、母の日や父の日の前には、カード売り場はその専用カードでいっぱいになる。さすがカード文化の国だけあって「母の日におばあちゃんへ」とか「母の日に伯母さんへ」なんていうのもあり、種類は実に豊富。父の日も同様だ。
両親だけでなく、祖父母や留学を応援してくれた兄弟姉妹にも、お誕生日にはカードを送っておこう。ふだんはメールでやりとりできても、こういう時は自筆のほうが気持ちが伝わるというもの。わざわざエアメールが届くのも、相手にとってはうれしいものである。
ただ、カードの種類は豊富でも、立体的になったり音が出たりという細工物は、どうやら日本人のほうが得意らしく、こちらではあまり見かけない。同じく、便箋&封筒には、かわいいもの・洒落たものが全くない。カードはあんなに豊富なのに、手紙は書かない人たちらしく、マシな物を探すのにも苦労している。
さて、こんなことを書いているが、私本人は、カードを買うのをすっかり忘れていた。もう郵送は間に合わないので、今年はFAXで手描きのカードを送ることにしようっと…。
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バンクーバーのバスはまだストをしている。4月1日に始まったから、もう1カ月以上だ。いい加減にせーよ!と怒りたくなる。いや、もう怒りを通り越して、あきれている…
市民にとっても大変な迷惑だが、ESLの学生たちはもっと大変だ。学校はほとんどダウンタウンにあるが、ホームステイ先はノースバンクーバーやイーストバンクーバーなどが多く、とても歩いて通える距離ではない。スクールバスを出しているESLもあるが、驚いたことに、これ、有料なんだそうだ。私は学校でお金を出してチャーターしているのかと思っていた。だって、学生たちは授業料を払っているのだから…。
このバス、広範囲をまわって学生を拾うため、経費がかかるのか、なんと片道1人5ドルもするのだそうだ。往復で10ドル、一週間で50ドルである! 物価が安いカナダでは、50ドルといえば大金。スーパーで50ドル払ったら、いやあ今日はずいぶん買っちゃったな、という感じなのだ。しかも、朝バスが遅れたりすると、それだけ授業も遅れ、歩いて来られる学生からは不満タラタラなのだそう。
一方、バスを出さない学校では、学生たちに歩いて来るようにと言うのだそうだ。家が遠いと言うと、ホームステイを変われと言われるらしい。んなムチャクチャな…である。
もしこれを読んでいるみなさんの中で、あるいはお知り合いに、近々バンクーバーに語学留学する人がいたら、ストの解除が確認できるまで、出発を延期したほうがいい。今来ても、こんな状態では満足な授業が受けられないし、授業の後に映画やお茶を楽しむなんて不可能なのだ。事情が事情なので、学校側も入学延期は受け入れてくれるのではないかと思う。
肝心の労使交渉だが、まったく進展していない模様・・・
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