●結婚を決めるまで（２）--- 相手を見極めよう

相手を見極めるということは、人生をそこそこ長くやっている人でも難しい。ましてや、現在熱愛中だったりすると、相手を見る目にかなりベールがかかってしまうのが普通だ。「え？」と思うような言動をされても、「きっと彼はこう思っているに違いないわ」と、いい方へいい方へと解釈しようとし、とても好意的な言い訳を、自分の中につくってしまうのである。
ただ、これは、国際恋愛に限らず、普通の人の恋愛心理としては、ごくごく当然のことなのだ。だから、やっかいなのだが‥‥。

このベールがあると、せっかく相手が、見極めるきっかけを（無自覚に）与えてくれている時でも、見逃してしまうことが多い。
ここバンクーバーでよく聞かれる、そのような「時」には、下のようなものがある。

（１）女性のビザが切れるという期限が迫っているのに、結婚あるいは２人の将来について、はっきりした意志表示をせず、「（何とかしてここに残るのか、日本に帰るのか）決めるのは君だから。君の人生なのだから。僕には何も言えない」とか言うケース。

一見、女性の意志を尊重しているようだが、実は、強く引き留めるだけの気持ちがないのだ。ビザの期限切れで日本に帰ってくれたほうが、後くされがなくていいと考えている男も、中にはいるのである。

本当に結婚を考えている男なら、ちゃんと引き留めるだろうし、自分がスポンサーとなって、なんとか移民ビザが取れる道を考えるはず。それに、引き留めたことで生ずる自分の責任を、きちんと果たせる人だと思う。「決めるのは君だから」なんて言う奴は、はっきり言って、その責任からも、女性からも、逃げている。

（２）定職につかず、パートタイムの仕事を転々としているか、あるいはまったく仕事をしないで、就職の意志を問うと、「カナダは不況だから、今なかなか就職口がないんだ」「経済状況がよくなってきたら、きっといい仕事が見つかると思うけど」とか言いながら、就職活動もせず、働こうという意志が見られないケース。

この場合、たいてい女性が部屋代や食事代、生活費の大部分を支払っている。はっきり言って、男はヒモ状態なわけだが、「彼は、経済状態がよくなったら、ちゃんと働くって言ってるから」と信じて疑わず、養ってあげてしまっている場合が少なくない。

女性の家が裕福だと、さらに悪い。それが男に分かったが最後、彼はもはや働こうとする意志を持たなくなる。それでも２人が一生暮らしていけるくらいのお金持ちだったらいいが、多くの場合、子供が生まれると急に出費がかさみ、仕送りだけでは足りなくなり、女性の貯金も底をつき‥‥ということになる。

以上の２つが、典型的な、男が本性を現わしている例だ。冷静に考えれば、相手の思惑はすぐ見抜けてしまうのだが、恋愛という熱にうかされていると、それはなかなか難しい。だから、冷却期間をおけるくらい、時間をかけてつきあったほうがいいのだろう。

相手の見極め方の方法として、「この人が日本人だったら？」と考えてみるのはどうだろう？

たとえば、（２）のケースの場合、こんなヒモのような男を、結婚の相手として真剣に考える女性は、日本ではまず少ないだろうと思う。いつも適当な言い訳をして、定職につかずぶらぶらしている男なんて、むしろ敬遠されるだろう。それに、デートの時に、いつも女性にごちそうしてもらって、平然とした顔をしている男は、なんだかなあ…と思う。 ところが、相手が外国人となると、スンナリ結婚も成立してしまう不思議‥‥

（１）の場合、日本人同士なら、ビザの期限切れというリミットはないにしても、このような態度をとる男は、ふつう「優柔不断」と呼ばれ、最も嫌われるタイプの一つである。 ところが、やはり相手が外国人だと、「きっと彼も苦しんでいるんだわ」などと、美化され同情までされてしまう不思議‥‥

結婚は一生に関わる大事なこと。決めるまでに、相手のことを、国籍も外観もしゃべる言語も取り払い、上のような視点で考えてみる時間があってもいいのではないだろうか？

あるいは、一度、意図的に冷却期間をおくのもいいかもしれない。
日本に一時帰国のつもりで帰ってみたら、あっという間に元のライフスタイルに戻ってしまい、それなりに心地よくて、気がついたら、彼のこともあまり思い出さなくなっていたという話も、実はよく聞くのだ。スキー場で会った男性がすごくかっこよく見えたのに、東京で会ったら全然ステキじゃなかった、というのと同じである。
それで情熱も冷めてしまうなら、それまでの縁だったということだろう。

　
★‥‥‥‥‥‥‥‥‥★バンクーバーだより★‥‥‥‥‥‥‥‥‥★

★バンクーバーにお住まいの方〜、今週末から花火大会ですよ〜！！
昨年までの冠スポンサーだったタバコ会社が、市民の抗議で、社名をイベント名に使えなくなり、スポンサーから撤退した今年は、開催が危ぶまれていましたが、新たに複数のスポンサーが付いて、例年通り、行なわれることになりました。やっぱバンクーバーの夏は、これがないとね。

スケジュールと参加国は、次の通り。
　　７月２８日（土）　南アフリカ
　　８月　１日（水）　中国
　　　　　４日（土）　スペイン
　　　　　８日（水）　グランド・フィナーレ（優勝国発表）

スタートは10時15分から。日本の花火大会に比べるとずいぶん遅いけど、バンクーバーでは10時過ぎないと暗くならないのです。
イングリッシュ・ベイで行なわれますが、キツラノ側のビーチからもよく見えますよ。

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